RECORD

Eno.457 ルルベル・シャンパーニュの記録

点と線の


「"点と線"の魔女って、知ってるかい?」

「まぁ、2つの名なんて何が使えるか、何が得意かを紹介するようなもんさ。

 僕は"夢幻"、ペコは"創造"、
 マルガレータは"猛毒"、ドールメーカーは"偶像"…

 …ほら、聞いたらなんとなく何が出来そうか分かるだろ?」

「で、だ。」

「とある世界に、"点と線"の魔女がいたんだよ。
 きみはさ、こいつを聞いて何が出来ると思った?

 ………

 分からんだろ、そうなんだよ。
 実のところ、僕だって分からん。・・・・・・・・

「点と線とは、詰まるところ物を構築する要素、概念?なもんだ。
 こうやって、線を引けば、これは線でもあるし針でもあるし1でもある。
 点は丸にもなるし穴にもなるし、中継地点にもなる。
 当たり前に存在してるが、あまりに解釈が膨大すぎて1つの定義に収まらない。
 …流石にまぁ、これは僕の知識不足かと思うが。」

「そんな魔女が、何を出来るかって?
 色々さ、物を生み出せる、対象を囲える、線を曲げれるし切れる…」

「例えば、戦いで挙げるとすれば。
 向こうが持つ剣を曲げられるし折れるし切断も出来る。
 突き出す軌道を変えて避けれるし、切っ先という"点"を別の某の目の前という"点"に結び付けられる。


「な?チートだろ?
 魔法ってそんなもんだよ、大抵。
 ましてや魔女なんてどの世界でもろくでもない化け物だしな。」

「…なぁ、君、彼女は恵まれていると思うかい?
 そんな万能な力を手にして、幸福な生活が出来ている…と。
 そう思う?」

「………そう、そうかい。」





「それじゃあ君は、恵まれた世界にいるってことだ。」






「あ、もうひとつ。
点ってさ、"目"にもなるんだぜ。」