RECORD

Eno.492 レオンの記録

ひとり言

大浴場からの帰り。
髪を洗い合って、洗い方を教えてもらって。
いつもより気持ちのいい髪に触れながら、おやすみを言って部屋に戻る。

嗅ぎなれない石鹸の匂いに見慣れない部屋
明かりもつけずに一人立ち尽くしながら、「頼ってください」の言葉を思い出した。

「いい子だったなぁ、レオン」



ただの通りすがりにここまで付き合って
人がいいんだろうな、彼女は

こうして世話を焼かれる事を、どこか遠い昔のように思った。
頼ってと言うなら遠慮なく頼ろうか。機会があったらだけど。

楽し気に次の事を考えながら、その日はベッドにもぐりこんだ。