RECORD

Eno.124 矢筈葛葉の記録

最初

 

中学生になって暫くした頃。
女の子から好きだと告白された。

あんまり面識のなかった、委員会で少しだけ話したことのある子。
きらきら輝く目で僕を見てきた、可愛い子だった。

僕なんかで良かったら、とありきたりな返事をして
その子とお付き合いを始めることになって。

放課後に会ったり、休日に出掛けたり
学生らしい交流を重ねる間。

彼女はずっと、きらきらの目で僕を見ていた。


その目を、僕は気に入っていて



でも








ちょっとそれじゃ 物足りなかった、から。












………………



その子とは、それでおしまい。
さいごに見たその子の目は、今までで一番綺麗だったけど

やっぱりどこか、物足りなかった。