RECORD

Eno.116 アリィーの記録

鈴の音


*そう* *僕ってものは結局* *そこらの特攻兵と変わらなかった*

*絶大な力の前には* *数なんて幾らあっても塵なんだね*
*僕等じりじり追い詰められて* *勝ちのビジョンが見えなかった*
*ま* *その時にはもう* *負けてたんだろうに*

*それでさ* *少なくなった僕の仲間が言うのさ*

*自分達を贄にして* *どうか彼奴等を打ち負かせ* *って*

*そこからはもう早かったね* *準備でもしてたの?*
*統率がとれまくってて* *王様もビックリだよ*

*彼等の骸があっという間に* *目の前に重なって*
*だから僕はと取引して*
*代わりに多くのを刻まれて*
*それがお姫様の見たいものだって* *分かっていた気がするのにな*


「代償は少なくないが」「どうせ死ぬなら変わりないよな」



*でも* *どんなに払っても払っても口を無くして肌を汚して内臓を減らしても* *届かなかった*

*天然物が人工物に負けちゃったって事*
*えー* *そんな事あるの?* *あるんだよ*
*ここは御伽噺じゃなかったからね*

*負けは負け* *捕虜は捕虜* *僕は王様*
*僕等を踏み潰したお姫様の* *ペットなのさ*

*だから* *お姫様の道楽でここに来れて幸せだったよ*
*彼女* *僕が冬くらいまでは生きると思っていたみたいでね*
*人が弄り回した改品が* *何で丈夫だと思うのさ*

*いや* *本当* *滑稽*
*あいつが癇癪起こして* *また城で暴れるのを*
*見れない事が悔しいや*