RECORD
Eno.120 ジョン23号の記録





…………
…イ………
……
おはようございます。
…………
……
僕はあなたを殺せない。
あなたも僕を殺せない。
だから殺し合うんです。
冴えたやり方でしょう?
この拮抗で、僕らは永遠になる。
…………
………………
見つめあいましょう。
何千年でも何万年でも。
どうせもう、互いの他には何も無くなるのですから。
…………
……
いいや。
…………
私の過ちだ。
私の手でカタをつける。
お前だけは――
…………
……
欲望が無ければ、魔法は生み出せません。
あの人は確かに当機の抹消を心から望んだのです。
砕け散った存在は、それでも本能的に死を拒否しました。
魂を裂かれる苦痛の中で抱いた最期の望みは魔法を成し、
……途方もない時間、宇宙をさまよう塵芥となって……
……
………………

深夜の窓辺にて
「……ふむ……」
「うまみが基準値以下。苦味が許容限界の約3倍。
出汁の取り方が悪かったようです」
「解析でコアが疲労しました。
こういうときはひとやすみ、遠くを見ればよい……のでしたか」
「…………。
夜空がきれいです。
少しだけテリエラに似て……」
「おや、あれは」
…………
…イ………
……
おはようございます。
…………
……
僕はあなたを殺せない。
あなたも僕を殺せない。
だから殺し合うんです。
冴えたやり方でしょう?
この拮抗で、僕らは永遠になる。
…………
………………
見つめあいましょう。
何千年でも何万年でも。
どうせもう、互いの他には何も無くなるのですから。
…………
……
いいや。
…………
私の過ちだ。
私の手でカタをつける。
お前だけは――
…………
……
欲望が無ければ、魔法は生み出せません。
あの人は確かに当機の抹消を心から望んだのです。
砕け散った存在は、それでも本能的に死を拒否しました。
魂を裂かれる苦痛の中で抱いた最期の望みは魔法を成し、
……途方もない時間、宇宙をさまよう塵芥となって……
……
………………
「?」
「これは当機の記憶ではありません。
テストデータの消し忘れでしょうか?」