RECORD
Eno.186 軍人の記録






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のそのそと起き出して、それから投函された手紙に気づく。
子どもらしい字で書かれたそれは、きっと小さなお友達からのもの。
微笑ましい気持ちで満たされながら
朝食でも食べようかと扉を開くと、何かが引っかかる感触が手に伝わる。
不思議に思い覗き込めばそこにはオレンジと黒の少し不気味で楽しげな容器。

容器を抱えてお菓子をひとつまみ。
これもあの子からの贈り物だろうか。
だとすればお返しは何にしよう。
楽しい考え事をしながら、軍人は出かけていった。
軍人の記録6

「甘くて美味しい」

「クッキーばっか食ってんなよアホ面」

「いいじゃない。
私もロッカも甘いもの苦手なんだから」

「そうだぞ。誰も損してないならそれで問題ない」

「サンドイッチとか、甘さ控えめのお菓子もあるから
ロッカもたくさん食べてね」

「言われなくても美味いもんは勝手に食ってるっつうの。
そもそも───」
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「───」

「……今日も夢か」
のそのそと起き出して、それから投函された手紙に気づく。
子どもらしい字で書かれたそれは、きっと小さなお友達からのもの。
微笑ましい気持ちで満たされながら
朝食でも食べようかと扉を開くと、何かが引っかかる感触が手に伝わる。
不思議に思い覗き込めばそこにはオレンジと黒の少し不気味で楽しげな容器。

「正夢だったかもしれないな…」
容器を抱えてお菓子をひとつまみ。
これもあの子からの贈り物だろうか。
だとすればお返しは何にしよう。
楽しい考え事をしながら、軍人は出かけていった。