RECORD

Eno.186 軍人の記録

尋ね言

「フロスト、 人殺したこと、ある?」







「……まあ、無い筈がないよな」



この闘技場で、フライパンの代わりに初めて使ったものは
使い慣れた軍用シャベルだった。
それも、友人を半分殺すためというのだから奇妙なものだ。
付着した血を拭いながら、医務室の清潔なベッドで眠る姿を見る。

頼まれた理由すら知らないままで了承したのは、安請け合いすぎただろうか。
急を要する事態だったようだから、仕方ないか。
なんにせよ、目覚めた後にゆっくり話を聞くとしよう。


青空の瞳はまだ見えない。