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Eno.131 (株)GENE26の記録

【配信切り抜き】あーし大好き~【緑】

 

「はろはろ〜みなさ〜ん。アブシディちゃんだよん」


「あーしはテラス席がお気に入りかなー。
 サラダ系のメニューがある場所ならどこでも行くけどね」


「ん?あんまり好き嫌いないよ、あーし達。
 普段は毎日同じ物食べてるしね〜 」


「……トマトはちょっと苦手だけど」



〜切り抜き〜


「あーしはあーしのこと大好き!
 だって一番あーしを理解してくれるもん」


「絶対に同じ考え方をしてー、
 絶対に味方になってくれてー、
 絶対にあーしを理解してくれる!」


「ええ〜?そんな自殺するヤツのことなんか知らないよ」


「……自分を傷付けるのは、寂しいからでしょ?」


「誰にも理解されなくて、誰にも助けて貰えなくて、苦しいからでしょ?」



「自分がもうひとりいたら、そんなことにはならない」




「みんなはさー、自分以上に自分を理解してくれる人っている?」


……いないっしょ?




「このとーり、クローンは愛する者の為だけではなく!
 自分の為にもなるのです」


「リアルタイム同期型クローンは、鬱病に効果があるという実験結果もあんよ。
 他人に依存するよりは、自分に依存する方が良い。精神的にも経済的にも自立に繋がるからねー」


「絶対的な味方がいるってーのは、健全な精神の成長を促すんよ。
 不安だらけの思春期を過ごした人間がどうなるか、みんなの世界でも結論は出てると思う」


「正しい意味で、一人前の人間になれるんだ」


「……勿論、クローン無しでも成熟した精神を持つ人はいるよ?
 でもみんながみんな、そうやって独りで真っ当に生きていける訳じゃない」




「お、気付いちゃった人もいるね。
 悪いことにだって使えちゃうよな、自分だもの」


「……もうひとりの自分をどう扱うかは、みんな次第だよ」


「だけど」


「あーし達は“善く生きる為に”クローン技術を使うし、使ってほしいと願ってる」


………
……