RECORD

Eno.234 ノア・イトゥドノットの記録

暗く冷たい孤独

意識がぼやける中で辛うじて見えたのは振り上げた切っ先に映る光
そして祷りも想いも蔑ろにして振るう空虚なソレを持つアルアの姿

痛い、痛い、暗い、痛い、冷たい、寒い……"誰か…誰か、助けてくれ"

覚醒させられては襲い来るそれらに耐えながら願った思いは誰にも届かないまま
次第に処刑人は視界も意識も闇の中へと落ちていった―――





『………っ…何だ此れは』


次に目覚めたのは男が居なくなった後のやや黒ずんだ海の中

『………何が起きている?一体、何があった?』


思い出せない
私が此処で何があったかを
痛みを押さえながら身体を起こし唯々、気持ち悪い今の状態から逃れるように逃げ帰った
込み上げる何かを無理矢理にでも内に沈めて―――