RECORD
Eno.163 惨禍の記録
獣の皮
人は触手人を獣、と読んだ。
触手人はソレを敢えて受け入れた。

獣だって最低限の社会への帰属を試みる。
触手人は、はたして。
鴉が卵を割り、小さい聖女が加害の実を齧り、地獄を下見して、混沌獣に折られかけて、羊に嫌がらせされ、子供に執着される。
マ!生き急ぐこと!
青い血の滴りは止まらず、桃色の粘液に混じって真紫。

獣の皮は、腐り出していた。
触手人はソレを敢えて受け入れた。

「ホンモノのケダモノに申し訳が立たネェゼ、オレみたいなやつァ被るニャちと腥すぎル」
獣だって最低限の社会への帰属を試みる。
触手人は、はたして。
鴉が卵を割り、小さい聖女が加害の実を齧り、地獄を下見して、混沌獣に折られかけて、羊に嫌がらせされ、子供に執着される。
マ!生き急ぐこと!
青い血の滴りは止まらず、桃色の粘液に混じって真紫。

「……追い出されるまで、あと少しかネェ」
獣の皮は、腐り出していた。