RECORD

Eno.232 シャルティオ&キィランの記録

1 闘技の世界へ

 そこは闘技者の世界。勝利数を重ねて、観客を魅せて。
 兄さんと共に僕も来た。ここでやりたいことがある。
 ねぇ兄さん、僕は弱くないよね?

「……あなたを、超えてみせる」



 示したかった、劣る者でも天才には勝てると。
 毒の血の流れる王子でも、天才を超えられるのだと。
 僕の見ている先には常に、兄さんの姿があった。

「──手を伸ばした、届かせたかった」



 僕のこの手は、いつかは──