RECORD

Eno.493 ---の記録

寝坊した日

赤毛の悪魔と剣を交えてから何日経ったのか。

体を起こすと脚や腹の切り傷がまだ痛んだが、魔女が置いていった薬のおかげかあまり悪化もせずに快方に向かっている。
彼女の機嫌は最悪だったけれども。

床に伏せてる間に闘技場のシーズンが終わる日が決まり、あと1週間となっていた。
あの悪魔とまた会う事はあるだろうか。
会ったとて何を話すべきか何も思いつかないが…。

ひとまず、武器を携えて部屋を後にする。
まだ傷は痛むが体が鈍らないうちに闘技場に出向きたかった。
余裕があれば酒場にも寄ろう、それであの悪魔がいたら酒を押し付けて冷やかしてやろうか。
なんて考えながら。


昼過ぎ、少し遅めに日常が始まった。
欠けてしまった何かを置き去りにした日常が。