RECORD

Eno.134 タニムラ ミカゼの記録

雑記

 『あっち』から来た連絡やら、しょうもないメッセージに追われていれば、ふと一通の手紙が届いた。誰からだと宛名を見れば、虫のマーク。
 思い浮かんだのは、あのテラスで踊った黒い多肢の者。

 跳ねる心臓を抑えて慎重に封を開ける。紙より重いと思っていた封筒から出てきたのは、まんまるのビー玉。

「…………」


 随分とまぁ、懐かしい物を送ってきたものだ。何処から持ってきたんだか。
 実家に帰れば山のようにあるビー玉だ。なのに――

 ペンで囲って、転がり落ちないようテーブルに置く。
 見ていると、あの微笑みが浮かんできそうだ。

 落ち着こう。