RECORD
Eno.32 スプレンドーレ・テンポラーレの記録
ピッコラ
その少女は巨人族の王と人間の娼婦の間に生まれました。
ヴェリタ、ロブスト、カンピオーネ、フォルテ、グエリエロ、サエッタ、ヴィゴローソ、フェニーチェ、ムスコローソ……華々しく雄々しい名前の大きな兄姉に囲まれる中、少女は『ピッコラ』と名づけられました。
『小さい』と同義のその名前には『つまらない』『大したことない』『劣る人』と、様々な意味が込められていました。
巨人族は大きく強いため、小さく脆い人間には差別意識を抱いていたのです。
少女は己の置かれた境遇に不満を抱くわけでもなく、『そんなものか』と受け入れていました。
半分は人間であっても、もう半分は巨人族……生まれも育ちも巨人族の王族であれば、巨人族の主張や価値観は至極当然のように感じていましたし。
それに、兄や姉、そして少女の後に生まれた弟や妹たちからは子供扱いされながらも可愛がられていましたから。
ピッコラは幸せ者でした。
けれど、英雄譚と出会って、少女の人生はより明るく幸せに彩られていくのですっ♪
ヴェリタ、ロブスト、カンピオーネ、フォルテ、グエリエロ、サエッタ、ヴィゴローソ、フェニーチェ、ムスコローソ……華々しく雄々しい名前の大きな兄姉に囲まれる中、少女は『ピッコラ』と名づけられました。
『小さい』と同義のその名前には『つまらない』『大したことない』『劣る人』と、様々な意味が込められていました。
巨人族は大きく強いため、小さく脆い人間には差別意識を抱いていたのです。
少女は己の置かれた境遇に不満を抱くわけでもなく、『そんなものか』と受け入れていました。
半分は人間であっても、もう半分は巨人族……生まれも育ちも巨人族の王族であれば、巨人族の主張や価値観は至極当然のように感じていましたし。
それに、兄や姉、そして少女の後に生まれた弟や妹たちからは子供扱いされながらも可愛がられていましたから。
ピッコラは幸せ者でした。
けれど、英雄譚と出会って、少女の人生はより明るく幸せに彩られていくのですっ♪