RECORD

Eno.179 アルア・フィフスの記録

化け物のはなし(MESSAGE)


「恐ろしいのは、『知らないから』って事が多いです」

「『知らない』事も確かに怖い事ですがぁ……」


「『知ってること』『出来ること』は
『知らない』に後戻り出来ない分
余計に恐ろしいってこと」

「なぁるほどねぇ……
 私も、知らない頃には絶対に戻れない。
 だけどみんな、知ればいいのに、とは思ってますぜ」

「少なくとも、此方が恐ろしいのは……其方側から見た時だけです」




そうだろうか





「私らにとってのアナタは、人食いの化物と為り得るんですからね?
 ワケの分かんないものって、怖いんですよ」

「何が駄目なノ?」



「そう定義しても、別に良いじゃんネ」

「自分自身を化物として生きていくのは、
 いささか、しんどいものかと」

「定義づけ、なんてものが出来るなら、
 何かまっとうなものにしましょうや」




彼の歩みを止めたのは、そうすれば自分が悦くなれそうだったから




「実際に楽しく人を殺すところ、近くで見せてほしいな」

「アナタ、多分、才能ありますよ」





彼の歩みを進めたのは、そうすれば自分が悦くなれそうだったから





厭になるな