RECORD
Eno.239 睦月の記録
睦月の旅.6
恋に狂わされたその狐は、帝からの寵愛を得るため他の女官を次から次へと倒し、挙げ句の果てには本来の姿を現にし女官らの住居を壊し、都は大混乱。
都中の退魔師が彼女を鎮めるべく駆り出され、ようやく悪事は終わりを告げた。
狐は力を失い、美しい9本の尾をバラバラに切られて9つの石に封印された。同時に魂を9つに分けられ、二度と一つになれない呪いがかけられた。
そのうちの一人…9つに分かれた魂のうち、一番最初に目覚めた個体が我だったという訳だ。
我は目覚めたのが一番最初であったため、四季の中で一番最初の季節の名前を取って「睦月」と名付けられた。
神社の神官たちの手助けもあり、ある程度安定した状態で過ごせるようになった時に、ふと気づいた。
自分は、一体何者なのか。
都を荒らした化け物としての自分、若い女官としての自分。それらは、儚い恋の泡となって失われた。
化け物にもなれない、人にもなれない中途半端な存在であると感じることが、日に日に増えていった。
そう思ったある日、我は神社に置き手紙を残して冒険の旅に出たのであった。
都中の退魔師が彼女を鎮めるべく駆り出され、ようやく悪事は終わりを告げた。
狐は力を失い、美しい9本の尾をバラバラに切られて9つの石に封印された。同時に魂を9つに分けられ、二度と一つになれない呪いがかけられた。
そのうちの一人…9つに分かれた魂のうち、一番最初に目覚めた個体が我だったという訳だ。
我は目覚めたのが一番最初であったため、四季の中で一番最初の季節の名前を取って「睦月」と名付けられた。
神社の神官たちの手助けもあり、ある程度安定した状態で過ごせるようになった時に、ふと気づいた。
自分は、一体何者なのか。
都を荒らした化け物としての自分、若い女官としての自分。それらは、儚い恋の泡となって失われた。
化け物にもなれない、人にもなれない中途半端な存在であると感じることが、日に日に増えていった。
そう思ったある日、我は神社に置き手紙を残して冒険の旅に出たのであった。