RECORD
Eno.173 鬼剣舞 咲名の記録


……なぜこんな平凡そうな学生が闘技場で平然と過ごせているか。
太陽に負けない明るさと人懐っこさを持ち、可愛いものが三度の飯と並ぶくらい好きな、ただの女学生が、
時として血飛沫の舞うことのあるこの闘技場でその元気さを失わずしていられるのはどうしてか。

その答えは至極簡単なもので、彼女は可愛いものが好きなのと同じくらい、

“闘うこと”が、好きだからである。
彼女の生まれた場所は、ある剣道の道場であり、
親の勧めによって、幾度か木刀を握る機会があった。
その時に彼女は知った。格上の力を持つ者相手に、勝ちを取る楽しさを。
逆境に置かれた時にこそ、彼女の闘争心と好奇心はより一層光るのだ。
不利な状況の中で、僅かな勝ち筋を探すことが、
その筋を辿って栄光の勝利を得ることが、
大きな喜びとなっているようだ。
自分がどれだけ傷を負うことになっても、彼女の心を満たす試合であれば、
いつも通りの笑顔で「楽しかったっす!」と言うのだろう。
……まあ、楽観的な思考ゆえに、
闘技場の盛り上がった雰囲気をただ純粋に楽しんでいるのもあるだろう。
なんにせよ、闘いの場で足をすくませることもなく立ち向かう心の強さがあるのは確かだ。
理由

「あ〜!今日もい〜っぱい闘ったす〜っ!」

「戦況はちょっとびみょ〜……だったけど!いっぱい動けて満足っす〜!」
……なぜこんな平凡そうな学生が闘技場で平然と過ごせているか。
太陽に負けない明るさと人懐っこさを持ち、可愛いものが三度の飯と並ぶくらい好きな、ただの女学生が、
時として血飛沫の舞うことのあるこの闘技場でその元気さを失わずしていられるのはどうしてか。

「んっふふ〜っ」
その答えは至極簡単なもので、彼女は可愛いものが好きなのと同じくらい、

「……あー、ほんっとうに……楽しかったなぁ……」
“闘うこと”が、好きだからである。
彼女の生まれた場所は、ある剣道の道場であり、
親の勧めによって、幾度か木刀を握る機会があった。
その時に彼女は知った。格上の力を持つ者相手に、勝ちを取る楽しさを。
逆境に置かれた時にこそ、彼女の闘争心と好奇心はより一層光るのだ。
不利な状況の中で、僅かな勝ち筋を探すことが、
その筋を辿って栄光の勝利を得ることが、
大きな喜びとなっているようだ。
自分がどれだけ傷を負うことになっても、彼女の心を満たす試合であれば、
いつも通りの笑顔で「楽しかったっす!」と言うのだろう。
……まあ、楽観的な思考ゆえに、
闘技場の盛り上がった雰囲気をただ純粋に楽しんでいるのもあるだろう。
なんにせよ、闘いの場で足をすくませることもなく立ち向かう心の強さがあるのは確かだ。