RECORD

Eno.513 西塔彩斗の記録

白椿の便箋

西塔彩斗様
お手紙ありがとうございます。
今回はお名前を書いていただけてとても嬉しいです。

私が何を集めているか分かった上で協力したいと貴方は仰るのですね。
貴方に何かしてあげたことなんてなかったと思うのですが、
どうして貴方は私の力になりたいと言ってくれるのか…不思議です。

私の探し物を一緒に探してくださると仰るのならば、
まずはきちんと何を探しているのか貴方には教えなければいけませんね。
口紅を探している、という話はおおよそ間違ってはいません。
それがあったら完成すると思ったから、私はここに綺麗な赤を探しにきました。
…そう、私は完成したいのです。女として、花として、一等美しくなりたい。
私は今の自分を、より綺麗に飾ってくれるものを探しているのです。
それが真っ赤な口紅だと思ったから、私は口紅を探しています。
けれど何色も試しても、これだと思うものは未だ見つかりません。

彩斗さん、協力したいという貴方の気持ち、とても嬉しいです。
そしてそう考えてくださった貴方に差し出がましいですがお願いがあります。
もし、本当に私の手伝いをしてくださるのであれば、
彩斗さんなりに私が一等美しくなれる方法を探してほしいのです。
私のファンだと言ってくださった貴方なら、何か思いつくかもしれないから。

長くなってしまって申し訳ありません。
末筆ではございますが、次回の再会を心より楽しみにしております。

雪椿乙女