RECORD

Eno.301 柘榴の記録

夜中の出来事。

「ヒューゥ!今日のカンヌキは刺激的だねぇ!
 アプローチまでしてくれてよぉ!」



「……なぁ?
 俺が今までどれだけ、どれだけ我慢してんのか
 わかってんのか?テメェは」



「……カンヌキ?」



「今まで今まで今までずっとずっとずっと
 お前の喧嘩という喧嘩には付き合った。
 いつか飽きるだろうって思いながらも付き合った。
 俺は寛大だ、穏やかな日常を求めてる。
 それを掴む為ならなんだってする」



「おいカンヌキ……お前……」



「だけど我慢し続けた。
 お前のような奴でも命ってもんは尊い。
 だから生かした、だから飽きるまで付き合った。
 だから俺はずっとずっとずっとずっとずっと……」




「……」



「いいか?まずお前と俺とじゃ格が違うんだよ。
 殺そうと思えばお前程度はすぐに殺せる。
 けどそれは俺の力の間違った使い方だ。
 だから、俺はお前に諦めさせる方法を思い付いた」



「死んでも時間が巻き戻るここで、
 俺達のできる私闘でお前をぶっ殺して、
 絶望させるほどの格差を味わわせて。
 その心という心をバッキバキにしてやる。
 覚悟してろ、この、このクズ野郎……!」



「……」



「…………」



「……へへ」



「何言ってるかわかんねえが……
 やっとこっちを向いてくれたなァ……カンヌキ!」