RECORD
Eno.255 Siana Lanusの記録



◇人死
「サーニャ様が死んだらしい。
長命故の死への羨望、願望。
此処でしかそれを得られる機会が無いからこそ、此処で求めたのでしょう」
「態々他人との関わりを多く持った時点で死を選択したのは
周囲の動向を見て、人を見て覚悟が決まったか、
もしくは人に死に対して何かしらの感情を抱いて欲しかったか、辺りかしら。
情が深くなればなるほど殺しは躊躇われるもの、
態々シーズンの終盤、他者と関わり合いを持った後に死を得たのは
そういう事かなと今のところは推測できる。
でも彼とは何度かやりあってるらしいし、前々から死ねるなら死にたかったのかもね」
「……ま、その辺で納得は出来るか。
石も無い川も無い、どうやるべきかは悩むけど
結局生者が死者と決別出来る事が大事だものね。
形じゃなくて、納得できる行動で在る事が大事なのだから」
「あなたのあの明るい声と、迎え入れてくれる言葉、送り出してくれる言葉が好きだった。
もう聴けないと思うと、寂しくなるわ。
──どうかあなたの意志が何者にも邪魔されず
思うがまま、自由がまま、大海へと至れますよう」