RECORD

Eno.304 セオド ロコストの記録

日記終

もしかしたら、誰かに拾われるかもしれないから最後に書くこと。
ぼくはここから北の方にある森の奥の村の生まれの者です。
もし、この日記を読んだ方がいたら、ぼくの荷物を家族に届けてください。いくらかは貰ってくださって構いません。
日記は好きにしてください。燃やしてもいいです。世迷言にしか思えないので、家族は気が触れたと思ってしまうかも。
走馬灯の代わりに、白昼夢を見たから記していたんです。
どうやったら、もう一度家に帰れるのか、そんな意味のないことばかり考えてしまっていたけれど、
どう足掻いても家に帰れないのなら、故郷で死にたいと思ってしまった。
帰りたいなら帰っていいと言われたから、せめて故郷に帰ろうと思います。
病気のお母さんや、足を悪くしたお父さんを置いていくのは忍びないけど、お兄ちゃんや、お姉ちゃんの旦那さんが良くしてくれると思います。