RECORD

Eno.470 ████の記録

契約満了



変わったようにみえて変わっていない事実を突き付けられてしまった。
一ヶ月の薄っぺらい絆は、間違いなく俺の方なんだよな。

期待するだけ無駄だった。
さようならフラウィウス。もう二度と来ることがありませんように。
















「おしいなあ、あとちょっとだったのに」


「まだ帰ってなかったんかい」


「ここ海産が美味しいからさ~」


「戻っちゃったね、ダウンハイヴ。
 アンタは見つけられなかったんだ?」


「……もともと望み薄だったんだ。仕方ないだろ。
 所詮ここも他の仕事場と変わらなかったってだけだ」


「ボスが悲しむぜ~」


「それについては俺もごめんなさいだが~!
 まあ全部が最初からそう上手くいくはずないって話だね。
 今回のは良い教訓になった」


「バチクソたけえ勉強料払って、アンタが得たモノってなんだい。
 教えてくれよダウンハイヴ」


「そりゃあもちろん────」







どこかでピアスが砕け散る音がした。








「────赤の他人だよ」