RECORD
Eno.3 マイリーの記録
少女は大好きな人と一緒に施設内にある贈り物コーナーへと足を運んだ。
かねてより、外世界渡航券をプレゼントすると約束しており、それを果たす為であった。
多種多様な品が陳列されている中、
少女は迷わずに目当ての物がある場所に進んだ。
「そとのせかいに行けるやつ……あった。
ペルシル。マイリー、買ってくるからね?」
少女の言葉に大好きな人はもちろんと答えた後、目線を少し低くした。
「…そーいえば、行き先の話。まだしてなかったね?
マイリー、お花は好き?」
少女はしっかりと目を合わせる。
「行きさき……?」
少女はハッとした表情を見せた。
何も考えていなかったのだろう。
「マイリー、おはなすきー。ともだちになれるんだよ?」
この地に来る前の少女であれば花に興味を示さなかったが、
少女の友達には頭が花で出来た人物がいる。
花は少女の好きなモノになっていた。
「じゃあね、きっと気に入ると思うよ
お花がいっぱいの場所なんだって。
二人でフロストのいる国に連れてってもらお」
少女は大好きな人と一緒なら行き先は何処でも良いと思っていたが、
花が多く、共通の友達がいるという国は願ってもない場所であった。
まだ見ぬ世界に少女は期待で胸を膨らませる。
「おはながいっぱいで、フロストのくに!
うん! マイリーもそこに行きたい!」
「じゃあ、マイリーこれ買ってくるね!
マイリー、フロストのくにに行くのすごくたのしみ!」
少女は外世界渡航券を手に取ると駆け出し、大好きな人はそんな様子を見送りながら、
ちゃんとプレゼントしてくれる? と後押しするように期待の目と声を送った。
少女は会計を済ませようとしたが、何故かそれを下げて引き返して戻って来る。
「……マイリー、ともだちにもあいたい。もどって来れる?」
意外な質問に大好きな人は言葉の真意を問う。
また痛い遊びをすることになるかもしれないが良いのかと。
「ここはマイリーがペルシルにあえて、
たくさんのともだちと、たのしい事がいっぱいあった所!
マイリーはここもたいせつ!」
悪霊が地獄だと思っていた場所を、
少女はそういう風には思っていなかった。
少女にとっては大切な人が出来て、たくさんの友達が出来て、
楽しい想い出がいっぱいに詰まった場所。
安心出来る居場所を見つけた少女はこの場所の在り方を否定しなかった。
「そうだね。」
「なら次来た時、もっと痛いのが減るように
一緒に特訓とかしよっか。
フロストきっとそういうの得意だからさ」
大好きな人は少女に、戦闘に関する技術を身に付けさせることで
少しでも痛い思いをしなくても済むようにそう提案した。
「うん! マイリーはここがすきだから
ぜんぶじょうずになる! だから……」
「マイリーはここにずっといられるのも買う!
ずっといていいなら、ちょっとおでかけしてもへいきだよね?」
少女は永住許可証を二枚手にした。
永住が許可されるという事は、外世界に行った後でも戻ってくる事が可能だろう。
少女の考えはそういったモノであった。
大好きな人はその値段を見て、所持金が足りるのかと疑問を口にする。
少女は数字に弱いので、たぶん。と言いながら所持金を見せた。
「少し足りない…かな?
私が残りだそうか? それともまた遊んで稼いでくる?」
所持金が足りていないと言われ、少女は能天気に返す。
「……マイリーがラムネのみすぎたのかも」
少女はしばらく手にしていた物とにらめっこをする。
永住許可証を棚に戻したかと思うと、すぐに外世界渡航券を購入する。
あらかじめ持参していたリボンをそれに巻き付けてプレゼントを渡した。
正確にはいつぞやの槍旗をギロッチンで破壊した物を巻き付けて渡した。
「いまはそれだけ。すぐに他のもマイリーがよういするね。
おもちゃであそぶたのしさ。
マイリー、たぶんわかったから行ってくる」
「……マイリー、かつよ。
だっておもちゃであそぶのじょうずだから!」
そう言い残して少女は駆け出した。
永住許可証を少女と大好きな人が手にしたのはそれから少し後の出来事となった。
少女の選択
少女は大好きな人と一緒に施設内にある贈り物コーナーへと足を運んだ。
かねてより、外世界渡航券をプレゼントすると約束しており、それを果たす為であった。
多種多様な品が陳列されている中、
少女は迷わずに目当ての物がある場所に進んだ。
「そとのせかいに行けるやつ……あった。
ペルシル。マイリー、買ってくるからね?」
少女の言葉に大好きな人はもちろんと答えた後、目線を少し低くした。
「…そーいえば、行き先の話。まだしてなかったね?
マイリー、お花は好き?」
少女はしっかりと目を合わせる。
「行きさき……?」
少女はハッとした表情を見せた。
何も考えていなかったのだろう。
「マイリー、おはなすきー。ともだちになれるんだよ?」
この地に来る前の少女であれば花に興味を示さなかったが、
少女の友達には頭が花で出来た人物がいる。
花は少女の好きなモノになっていた。
「じゃあね、きっと気に入ると思うよ
お花がいっぱいの場所なんだって。
二人でフロストのいる国に連れてってもらお」
少女は大好きな人と一緒なら行き先は何処でも良いと思っていたが、
花が多く、共通の友達がいるという国は願ってもない場所であった。
まだ見ぬ世界に少女は期待で胸を膨らませる。
「おはながいっぱいで、フロストのくに!
うん! マイリーもそこに行きたい!」
「じゃあ、マイリーこれ買ってくるね!
マイリー、フロストのくにに行くのすごくたのしみ!」
少女は外世界渡航券を手に取ると駆け出し、大好きな人はそんな様子を見送りながら、
ちゃんとプレゼントしてくれる? と後押しするように期待の目と声を送った。
少女は会計を済ませようとしたが、何故かそれを下げて引き返して戻って来る。
「……マイリー、ともだちにもあいたい。もどって来れる?」
意外な質問に大好きな人は言葉の真意を問う。
また痛い遊びをすることになるかもしれないが良いのかと。
「ここはマイリーがペルシルにあえて、
たくさんのともだちと、たのしい事がいっぱいあった所!
マイリーはここもたいせつ!」
悪霊が地獄だと思っていた場所を、
少女はそういう風には思っていなかった。
少女にとっては大切な人が出来て、たくさんの友達が出来て、
楽しい想い出がいっぱいに詰まった場所。
安心出来る居場所を見つけた少女はこの場所の在り方を否定しなかった。
「そうだね。」
「なら次来た時、もっと痛いのが減るように
一緒に特訓とかしよっか。
フロストきっとそういうの得意だからさ」
大好きな人は少女に、戦闘に関する技術を身に付けさせることで
少しでも痛い思いをしなくても済むようにそう提案した。
「うん! マイリーはここがすきだから
ぜんぶじょうずになる! だから……」
「マイリーはここにずっといられるのも買う!
ずっといていいなら、ちょっとおでかけしてもへいきだよね?」
少女は永住許可証を二枚手にした。
永住が許可されるという事は、外世界に行った後でも戻ってくる事が可能だろう。
少女の考えはそういったモノであった。
大好きな人はその値段を見て、所持金が足りるのかと疑問を口にする。
少女は数字に弱いので、たぶん。と言いながら所持金を見せた。
「少し足りない…かな?
私が残りだそうか? それともまた遊んで稼いでくる?」
所持金が足りていないと言われ、少女は能天気に返す。
「……マイリーがラムネのみすぎたのかも」
少女はしばらく手にしていた物とにらめっこをする。
永住許可証を棚に戻したかと思うと、すぐに外世界渡航券を購入する。
あらかじめ持参していたリボンをそれに巻き付けてプレゼントを渡した。
正確にはいつぞやの槍旗をギロッチンで破壊した物を巻き付けて渡した。
「いまはそれだけ。すぐに他のもマイリーがよういするね。
おもちゃであそぶたのしさ。
マイリー、たぶんわかったから行ってくる」
「……マイリー、かつよ。
だっておもちゃであそぶのじょうずだから!」
そう言い残して少女は駆け出した。
永住許可証を少女と大好きな人が手にしたのはそれから少し後の出来事となった。