RECORD
Eno.385 李家 蓮華の記録
“いしょく”
“異色”
薄暗く荒れた路地裏に、少年が住んでいました。
輝く銀の髪に、煌めく金と透けるような青の瞳。
美しい容姿をした彼はいつも、周りから異端だと蔑まれていました。
少年の住む国では、人は皆黒い髪と黒い目。
時折茶が混じる程度。
周りと異なる色をした少年は、“異色”と呼ばれていました。
幼い頃から、成長してもずうっと。
少年は蔑まれ利用されていました。
“異食”
少年は、貧しい中での暮らしを経て人買いに囚われ、好色目当てに買われ。
果ては軍に所属することになりました。
厳しい貧しさや訓練の中で、少年は酷く飢えを感じていました。
食物を口にするだけでは満たされない空腹感。
食べるものが何もなくて、喪失の中目に入ったのは…自分の影。
手を伸ばして、そして。
食べました。それはもうお腹いっぱい。
少年の青の瞳は、闇そのもの。
全てを喰らう、真祖の瞳。狂気を正気としています。
闇は、堕ちるものではありません。
ただ、そこにあるものでした。
“移植”
少年は、生まれつき目の色が違いました。
少年は、この国の生まれではありませんでした。
金の瞳は少年の、青い瞳は落としもの。
遠い世界の、あの人が失くした右の瞳。
少年は、別の世界の人間でした。
少年は、生まれてすぐに故郷から飛ばされてしまいました。
少年には、会ったこともない弟がいました。
少年の故郷は、日本。清栖村という場所でした。
少年の弟は、名前を楓といいました。
少年は、名前を李家 蓮華といいました。
とある少年のお話しは、これで全部です。
薄暗く荒れた路地裏に、少年が住んでいました。
輝く銀の髪に、煌めく金と透けるような青の瞳。
美しい容姿をした彼はいつも、周りから異端だと蔑まれていました。
少年の住む国では、人は皆黒い髪と黒い目。
時折茶が混じる程度。
周りと異なる色をした少年は、“異色”と呼ばれていました。
幼い頃から、成長してもずうっと。
少年は蔑まれ利用されていました。
“異食”
少年は、貧しい中での暮らしを経て人買いに囚われ、好色目当てに買われ。
果ては軍に所属することになりました。
厳しい貧しさや訓練の中で、少年は酷く飢えを感じていました。
食物を口にするだけでは満たされない空腹感。
食べるものが何もなくて、喪失の中目に入ったのは…自分の影。
手を伸ばして、そして。
食べました。それはもうお腹いっぱい。
少年の青の瞳は、闇そのもの。
全てを喰らう、真祖の瞳。狂気を正気としています。
闇は、堕ちるものではありません。
ただ、そこにあるものでした。
“移植”
少年は、生まれつき目の色が違いました。
少年は、この国の生まれではありませんでした。
金の瞳は少年の、青い瞳は落としもの。
遠い世界の、あの人が失くした右の瞳。
少年は、別の世界の人間でした。
少年は、生まれてすぐに故郷から飛ばされてしまいました。
少年には、会ったこともない弟がいました。
少年の故郷は、日本。清栖村という場所でした。
少年の弟は、名前を楓といいました。
少年は、名前を李家 蓮華といいました。
とある少年のお話しは、これで全部です。