RECORD

Eno.5 劉 光龍の記録

◆龍の君へ

空へ昇りゆく龍の君
貴方の今の人生の形は、私が見届けました。
孤独に輝く、とても辛い人生であったことと思います。

幸せの青い鳥死を告げる凶鳥は、ほぼ全ての人にとって、忌み嫌われるもの。
それが普通で、貴方もそうだと思っていました。
しかし、貴方は私を歓迎した。
その時既に死の象徴、ではないものを私に見ていたのかもしれませんが……

凶鳥の来訪を歓迎してしまうほどの孤独は、察して余りあります。



……前置きが長くなりました。
何せ、自分の頭で愛だの恋だのということを考えたことがないものですから。
それが許される立場ではなかったことを弁えず……それのために、多くの人々の命を奪った私にとって
何方か特定の一人に大きな気持ちを抱くことは……恐ろしいことでした。

ですが、貴方がただやってくる死を受容するのではなく
フラウィウスの技術という、目の前に現れた現実を正しく認識し治療に踏み切るのであれば


「うーん……やっぱり、こう…………いうのは、慣れませんね…………」

「……でも、いいかな。
りーくん、……お酒と煙草は控えめに。
……貴方のこれからの人生、私が孤独じゃないようにしてみせますから」





一日でも長く、貴方と。