RECORD

Eno.232 シャルティオ&キィランの記録

24 夜明けの果てに

 
 色々あった。
 サーニャさんが死んで蘇って、心が参って。
 心が参ってた。疲れてた。

 ……まぁ、もう、解決した話だよ。
 
 プラエドさんに慰めてもらった。
 初めて、泣き疲れるまで泣いた。

  ◇

 走って走って走って走って。
 ついに、ディミオスさんを追い越した。
 もう僕を止めるものはない、僕は自由になれたんだ。
 また僕は強くなる。弱虫だった僕とはサヨナラだ。

 妖精さん、リオ、ディミオスさんから贈り物を貰った。
 ありがとう、どれも大切にするよ。
 嬉しかった、あったかかった。

 ディミオスさんを、おにーちゃんと呼んでみた。
 僕にもこんなに優しいおにーちゃんがいたらな。
 兄さんも兄上も、僕にとっては複雑な人で。
 ……おにーちゃんと飲んだラムネの味、忘れない。

  ◇



「──楽しかったよ、ありがとう」

 僕はまだしばらくは残るつもりだ。
 またいつか、みんなと会えたらな。
 最高の一ヵ月だった、忘れない!


 ──長かった僕の夜は、きっとこれから、明けていくのだろう。