RECORD

Eno.74 1017号の記録

悪の組織壊滅、その後

「私のスマホ、見つかったんだよね
 連絡先は…お母さんとかお父さんとか入ってれば手っ取り早かったんだけど全部名前かあ」



「うーん、テキトーにかけて先生とかにかかっちゃうのもなんかやだなあ」



「…お? 『にっちゃん』?
 いいね、いかにも親しい友達っぽい登録。これいってみよう」



ピポパ

「もしもしにっちゃん? 私私、元気してる?
 は? 悪趣味って何が…」



故人のスマホ!? 葬式も済ませた!?
 待って待って待って!!! 死んでない死んでない!



「え、壊滅した秘密組織の? 誘拐者名簿に載ってた?
 救助もされてないからすでに怪人にされて殉職したか
 爆発した秘密基地と運命を共にしたんだろうって…」



私だよそれやったの!!! 信じて!!!!
 中途半端にされた改造手術のせいで記憶があやふやで帰れないの!!!



「待ってってばせめて私の名前だけでも教えて…
 切られた…ん?」



ピポパ

お前今最後笑ってたろ!!!
 わかってたな!? わかってるんだろ!?
 悪趣味はどっちだどちくしょーーーーー!!!!
 顔と名前は一致しないけど思い出したぞ!!!!
 私の人生で一番破天荒な友達!!!!!
 昼休みに私の目の前でシュールストレミング開封した
 スカプラチンキーーーーー!!!!



「私のためなわけがあるか!!
 なにをテキトーな…ああもう!
 もうにっちゃんには頼らないからね!!!!」






「…はー、とはいえどうしようかな
 私が死んでることになってるならみんないたずら扱いしてくるよねえ」



「…どうしようかなあ」