RECORD

Eno.1 回避壁グラディエーターの記録

帰ろう

モノマキアが一区切りして、一日。
今日も私はいつものように起きた。
そして、いつものようにトレーニングをする。
まがりなりにも体が資本な稼業だ。
サボるわけにはいかない。

それから、いつものように……
と思ったが、シーズンとでもいおうか。
それが終わったから、多くの選手たちは帰ったのだ。
チケットがないから、いつものようなうまみは殆どない。
とはいえ、目的は修練だから、
残った僅かな選手たちやら、
教官と手合わせをしたりして時間を過ごした。

夜に酒場のE席にいって、たーくんがいないことを確認した。

これで心残りはなくなった。
稼ぎの点で言っても、もうここにいても美味しくはない。

また、元の生活に戻ろう。

「会いたいな。会いたいよ。海で一緒に泳ぎたかった。もっと色々なところに行きたかった」



「もっと期間が長かったら。帰る手段がなかったら。……もっと早く出会えていたら。
 あなたを引き止めるだけの理由になれたのかな」