RECORD

Eno.234 ノア・イトゥドノットの記録

苦痛でしかないのならば

私が居た世界を管轄する死神に会った

異界に流され続けた私を探していたらしい

私はかれこれ4桁まで差し掛かりそうな年月の間、異界を彷徨っていたが数多の世界から探すのは困難を極めたそうだ

では何故見つけられたのかと問えば
どうやらフラフィウスでの活躍から入ってきたかららしい
紙袋のままなら気付かれなかったかもしれないな
…それと、フラフィウスの技術で死の認識が薄かったが私やサーニャ達の死で強まりこうして此の地に降り立つ事が出来たとも言っていた



死神は言っていた
私の魂や心は、罪悪感や正義、優しさを初めとした深い愛などによって一度壊れていて
此処での経験や関わりが関係するとは言え、此処まで息を吹き返したのは奇跡なのだと
逆に『もう次はない』とも

愛とやらを自覚してから苦痛だったのはそう言うことなのだろう
………であれば
過ぎたもの深い愛や情はある程度捨て置くべきだと思った
其れで壊れてしまうくらいなら誰かが傷付くくらいなら

故に
死神に処置を願い出た
きっと、此れで良いのだろう
壊れた狂った存在に深すぎる愛など苦痛でしかないのだから