RECORD

Eno.134 タニムラ ミカゼの記録

業務日誌
 谷村 三風


 今日は少しだけ試合をすることができた。
 戦っている間はそこに集中出来る。ただ、勘が鈍ってるのか、周りが上手くなっているのか―― 余計な事を考えてしまっているのか、上手く試合を運べなかった。

 気を取り直して別日にまた挑んではみる。
 そうしないと、うだうだ理由をつけてあの部屋に行ってしまいそうで。

 縋ってはダメだ。
 引き摺られてもダメだ。

 もう君はいないんだから。
 あの部屋にあるのは、花の土台だけ。

 理性では分かっているのに、感情が追いついてくれない。