RECORD

Eno.312 貴公子の記録

或る男の独り言

手紙。プレゼント。願い。

…キミは、人間のように、人間に似たことをたくさんしていたね。

機械人形が、人間の真似事をして、人間のように感情や思いを持つ。

…そうだ。あの白い機械人形も似たようなことをしてみせたように。

あぁ、わからないな。

わからない。

結局これが、ここに来て得たものだ。

…ふふ、まるで、何も感じない機械人形みたいだなぁ。

あぁ、事が全て終わったんだ。

さぁ、帰ろう。

果たすべき使命を果たしに行こうじゃないか。




























ジェノー・アップルスネーク・エリュシオン。
その若さと残虐さと心の無さで会長の父親の位を継いで魔女狩りを率いることになった。
しかし、人間が犯した罪よって成された使命に従い、たとえ身内だろうと容赦なく手を下すことから、同じ組織の人間ですら恐れられてしまっている故に、ある意味孤独で空虚な男に成り果てた。









この男、のちに大きな失敗をしでかすことになる。
















この時の男はまだ、否、何も思っていない。








もらった手紙とペンダントを手にして、男は帰還するのだから。