RECORD

Eno.44 ブルーバードの記録

◆10月8日、天浅葱の日記2

劉とわらわは魂の形状が近いのであろうな。
お前がわらわの立場ならわらわと同じことをするであろうし
わらわがお前の立場ならお前と同じことをするであろう。

自らの羽ばたきで人の命を左右せざるを得ないのは苦しい。
だが、真に罪となるべきは……その者達の命から目を背けることである。
それがあったことを糧とし、彼らの気持ちを汲み、より善い道を模索すること
わらわはそれが『弔い』であると思う。
……もっとも、これはあの能無しへ丁重な嫌味の熨斗をつけて送りつけたい言葉であり、お前は既に理解しているだろうが。
(きちんと振っても貰えなかった、というのがあのボンクラ王子には相応しい顛末か。
きちんと言うとすれば、『己がした事をきちんと見つめられもせぬ逃げ一辺倒の痴れ者に隣の席はやれぬ』などになるのだろうか)




お前が今日も『寂しくない』一日を過ごしてくれたなら、わらわは嬉しく思う。