RECORD

Eno.5 劉 光龍の記録

◇帳の先2

「…………浩宇ハオユー……」


噛みしめるように、口に出す。
あなたにはそれに意味はないかもしれないけれど、名前を『返される』ことには、YESの意味があって。
姫であった時のことを……思い出す。

そして、その先の時間を……歩む。歩みたい。

―――貴方と。


「…………浩宇ハオユー、貴方と一緒に、この先の時間を歩きたい……
どうなるかなんて、わからないけど。それで……いい。
貴方と一緒に、時間を刻みたい」

「生きて、……この此岸で、貴方と紡ぐ話が、貴方との時間が……私の、願いです。
貴方と、家族に……なりたい。」




「……愛してる」