RECORD

Eno.134 タニムラ ミカゼの記録

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 …………

 部屋に着いた頃には胸も消え失せ、元の性別に戻っていた。
 安堵。扉を背にしゃがみ込んでしまった。

 妙な気を起こさなくて本当に良かった。
 恐怖から開放されて本当に良かった。


 結局あの竜人が何をしたかったのかは分からない。
 自分が性別変わった瞬間、倒れてしまったし。

 ただ、あれは疲れていたというより…… 性に何かあったのだろうなと。


 ……考えても仕方ないから、風呂の準備を。

 脳裏に残る女性だった自分の身体がチラついて。服を脱ぐのにも躊躇い。
 今は違うと理性で押し退けるも、脳いっぱいに快楽の素が押し寄せる。

 ああ。ああ。本当に嫌いだ。

 吐いた。