RECORD
Eno.637 ナルシテート・スラミガル・ビビの記録
迷子
子供と話すと嫌になる。
娘を喪った日を年月を、嫌でも意識する。
親のように呼ばれると頭の中で失われた声を恋しがってしまう。
カルラ。君が亡くなった年月が、君の年齢を上回ろうとしているよ。
覚えているのは死に際の顔ばかりだ。
事故で見た久々の娘に近い顔が、舌足らずな迷子の口ぶりが、凄惨な記憶の引き出しの鍵。
睡眠導入剤があっても、深く眠れない。
娘を喪った日を年月を、嫌でも意識する。
親のように呼ばれると頭の中で失われた声を恋しがってしまう。
カルラ。君が亡くなった年月が、君の年齢を上回ろうとしているよ。
覚えているのは死に際の顔ばかりだ。
事故で見た久々の娘に近い顔が、舌足らずな迷子の口ぶりが、凄惨な記憶の引き出しの鍵。
睡眠導入剤があっても、深く眠れない。