RECORD
Eno.44 ブルーバードの記録
◆10月20日、天浅葱の日記
先日、『私は王の器ではなかった』と言いましたが、その発言は撤回させてください。
私が王の器であるかどうかを議論するより前に……
父に後継として指名され王の証を持っていたのですから、それはもう王なのです。
(いつの日にか建国し賢帝となること(=正しい政治と平和な世をもたらすこと=1000年後の現在では達成済み)が父の望みだと思いますから、王と表記します)
王が自分を貶すことは、家臣達を侮辱すること。
それは許されません。
民ありて王あり。
王としての苦労を未だ知らぬ未熟な王ですが、これから私は、皆の善き王であれるよう精進します。
……成仏はどうしたのかって?
自分の死には確かに納得をしました。
自分の命の使い方も、あれで合っていると思います。
ですが、だからと言って戦火を呼び込み何の責任も取らず勝手に成仏してしまう者を、皆に王と呼ばせたくはありません。
所属を問わず、散っていった命に花束を。
私達はこれからも、『ブルーバード』です。
状況から推測するに、父上が家長を私に渡したことを、コアメンバーの皆様は御存知だったのでしょう。
家から切り捨てられ都落ちする惨めな姫君は、惨めなら惨めな程、それで良かったのです。
何も知らないのが良かったのです。
目的地に着ける確率が上がりますからね。
そしてもし無事に目的地に着いたなら、建国をするのです。
正しい政治と、争いのない平和な国を目指して。
……その夢は1000年の時を経て、現実となりました。
はい!いい話はここでおしまい!
さて、王が女王だと何が必要でしょう?
答えはいい感じの王配です。
そして、王のパートナーには、当然ながらそれなりのクオリティが求められます。
事の重大さを鑑みるに、例の王子が、私のことを『未来を託された姫王』だと認識していなかったとは思えません。
王配の立場になる人間ですからね。
姫王の王配には、未来の建国王を支える覚悟と、その技量が求められます。
そこにゴミ◯スクオリティの人間がキャスティングされていたらどうなるでしょう……
(大変失礼な表現ですが起きた事の重大性と失われた命の多さを鑑みてこの表現をお許し願いたく……)
私がここに化けて出てこなければならなかった最大の理由が、これです。
状況がダメならダメだと正しく判断し、彼は私に『自らの死に納得させる』というアクションを取らなければなりませんでした。
彼は、私に王として自害をさせなければならなかったのです。
王が戦場で敵の手にかかってはいけません。
家臣達に失礼です。
結果として私は崖から落ち頭がトマトになったことで、誰の手にもかからず済みましたが
……彼はそれをオロオロしながら見ているだけでした。
(全ての方に「権力中枢に生まれたなら覚悟を決めろ」とは言いませんが………………………………)
王の証である刀も、襲撃の際落としてしまい、回収不能に陥り私の大きな心残りとなりました。
あれは父上からお借りしたもので、いつか都に戻れる日が来たら父上にお返ししなければならない、と思っていましたから。
(帝への無礼は万死に値するが父としてはお前を愛しているからいつかそれを返しに戻って来い、というメッセージだと思っていたのです)
結果私は、自分のことを『自分の我儘で沢山の人の命を奪って勝手に死んだダメな女児』と誤認してしまい
『自分の我儘に巻き込んで殺してしまった大切な王子様に命を以て報いたい』
という誤った価値観に長く長く囚われることになったのです。
……いつか、誰かの死に寄り添い続ける果てに私の呪縛を解く鍵が見つかる、と思っていましたが
その鍵とは、りーくんであり、フラウィウスの酒場の皆様だったのですね。
ありがとう。
私が王の器であるかどうかを議論するより前に……
父に後継として指名され王の証を持っていたのですから、それはもう王なのです。
(いつの日にか建国し賢帝となること(=正しい政治と平和な世をもたらすこと=1000年後の現在では達成済み)が父の望みだと思いますから、王と表記します)
王が自分を貶すことは、家臣達を侮辱すること。
それは許されません。
民ありて王あり。
王としての苦労を未だ知らぬ未熟な王ですが、これから私は、皆の善き王であれるよう精進します。
……成仏はどうしたのかって?
自分の死には確かに納得をしました。
自分の命の使い方も、あれで合っていると思います。
ですが、だからと言って戦火を呼び込み何の責任も取らず勝手に成仏してしまう者を、皆に王と呼ばせたくはありません。
所属を問わず、散っていった命に花束を。
私達はこれからも、『ブルーバード』です。
状況から推測するに、父上が家長を私に渡したことを、コアメンバーの皆様は御存知だったのでしょう。
家から切り捨てられ都落ちする惨めな姫君は、惨めなら惨めな程、それで良かったのです。
何も知らないのが良かったのです。
目的地に着ける確率が上がりますからね。
そしてもし無事に目的地に着いたなら、建国をするのです。
正しい政治と、争いのない平和な国を目指して。
……その夢は1000年の時を経て、現実となりました。
はい!いい話はここでおしまい!
さて、王が女王だと何が必要でしょう?
答えはいい感じの王配です。
そして、王のパートナーには、当然ながらそれなりのクオリティが求められます。
事の重大さを鑑みるに、例の王子が、私のことを『未来を託された姫王』だと認識していなかったとは思えません。
王配の立場になる人間ですからね。
姫王の王配には、未来の建国王を支える覚悟と、その技量が求められます。
そこにゴミ◯スクオリティの人間がキャスティングされていたらどうなるでしょう……
(大変失礼な表現ですが起きた事の重大性と失われた命の多さを鑑みてこの表現をお許し願いたく……)
私がここに化けて出てこなければならなかった最大の理由が、これです。
状況がダメならダメだと正しく判断し、彼は私に『自らの死に納得させる』というアクションを取らなければなりませんでした。
彼は、私に王として自害をさせなければならなかったのです。
王が戦場で敵の手にかかってはいけません。
家臣達に失礼です。
結果として私は崖から落ち頭がトマトになったことで、誰の手にもかからず済みましたが
……彼はそれをオロオロしながら見ているだけでした。
(全ての方に「権力中枢に生まれたなら覚悟を決めろ」とは言いませんが………………………………)
王の証である刀も、襲撃の際落としてしまい、回収不能に陥り私の大きな心残りとなりました。
あれは父上からお借りしたもので、いつか都に戻れる日が来たら父上にお返ししなければならない、と思っていましたから。
(帝への無礼は万死に値するが父としてはお前を愛しているからいつかそれを返しに戻って来い、というメッセージだと思っていたのです)
結果私は、自分のことを『自分の我儘で沢山の人の命を奪って勝手に死んだダメな女児』と誤認してしまい
『自分の我儘に巻き込んで殺してしまった大切な王子様に命を以て報いたい』
という誤った価値観に長く長く囚われることになったのです。
……いつか、誰かの死に寄り添い続ける果てに私の呪縛を解く鍵が見つかる、と思っていましたが
その鍵とは、りーくんであり、フラウィウスの酒場の皆様だったのですね。
ありがとう。