RECORD

Eno.346 レブン・レヴンの記録

日誌

プリムラ様からの手紙が届いていた。
自分とは、本当にごくわずかな間でしか、繋がりが持てなかった方ではあるが、
あの話した間だけで、比類なき大英雄であった事は理解できた。

だからこそ、怖いのだ。
あれほどの英雄ですら、長命という前では、徐々に削ぎ落ちていくのか。
自分はまだ30である。
故郷の英雄、「粛清者」たる黒のヴェルドンは生きているとのことだが、
彼の年齢も生きていれば数百歳は超えるだろう。

彼も恋人であるシスターと生きていると、夜の女神は告げた。
だが、そのシスターが亡くなり一人になった時、彼はどうなるのだろうか。

愛しい白い竜を、自分が納得した形で看取れるものではなく、
誰かに奪われた時、己はどうなるのか。

怖い。
たまらなくそれが怖い。