RECORD

Eno.634 パペットの記録

「君は手が綺麗だね」
「…そうですか?そんなことないと思いますけど」
「いや、都会の人間の手より綺麗さ。高く売れるだろうね」
「え?」
「─あぁいや!なんでもない、綺麗な手だから怪我しないように気をつけるんだよ」
「…?はい……」

定期的に町を訪れる役人が俺と会うたびに手を褒めた。
怪我をしていないかじっくりと両手を眺めていたのを思い出した。

両手を標本にして飾る可能性もあったんだろうなぁ。