RECORD

Eno.673 フィアールカの記録

商談

「……言わない?」


貴方は安全な住処? それとも、人間に獣を晒す悪い木?

「……知りたい、だけ?」


「……知りたい、なら」
「おしえてあげる」

「だから、ばっど」
「冬の木の、ひと」

「ふぃあーるかに、売って」
「お約束を、して?」

「してくれる?」



うそはゆるさないわ貴方は真剣でいてくれるよね?

きれいなお目め。赤いお目め。血の色、炎の色、甘い匂い。

「……お約束」

「ビビをまもって」
「できる限りでいいから」
「できる?」

「ひみつをまもって」
「ひみつが、もしばれちゃったら」
「ビビを逃がすか、隠して、まもってほしいの」
「ばっどができる限りでいいよ」

「おねがいね」
「おやくそく」
「方法は、ばっどに任せるよ」


あぁ、彼の許可なんて、なんにも取っちゃいない。