RECORD

Eno.15  の記録

ともだち

「………」



届いた手紙を開いていく。
あなたはきっと、わたしが責任を負わないでと言っても良しとはしない事は、
この付き合いで分かっていて予想通りの文字が見えれば、元気になったのだなっと少し安心もある。


「…センパイサマの事を気にかける方がたいせつだと思うのですが……
異世界について行くって…かんたんなことじゃないですから…」



ぼやきつつも、わたしが知らないだけで
きっと、そういった気遣いもセンパイ相手にはしてる筈だろうと頭を振る。
ラヴィサマも見てくれるだろうし…

いっとーきれいだと―
言い続けたいのなら、目を離さない方がいいですよ……何て思うのは子供のお節介。

自身がどんな関係よりも特別を見るが故のもの。
だけど、わたしにはわたしの愛し方がある様に。彼には彼のやり方があるのだろうから。

きっと、そういった所もわたし達は違う。友達は何もかもが共通の訳ではない


「たつの……あ、酒場にいた方ですね…」



どこか大人びた雰囲気もある和服の人を思い出しながら文字を辿る。

悪、ろくでもない大人、アレーナの奴ら……どこか個ではなく全として見る様な所はあったけれど、誰かの意思を聞きに行く素直さがある友人だから。
有意義な話し合いになるといいな、と願う。

それに、元の世界にも帰るのなら仲間だって沢山いるのだろう。

わたし何かよりもずっと、あなたサマの事を友人として支えてくれるから。
そう思うのは、またネガティブだと怒られるかもしれない。でも、事実でもある。



「これは……おまもり……なんて書いてあるのでしょう…」



同封されていたお守り。
刻まれた願いに少し首を傾げて、しばらく眺めてから
手紙へと視線を戻す。


「……また…あえ……」



あなたが何度も言っていた事。
子供が一度も返事をしなかった言葉。

「……」



今もまた返す声は無い。
あなたが信じる可能性、わたしが目指している道。

最後まで共感する事が出来なくても、友人であろうとする限りはともだちなのだろうから。

外の世界で出会ったともだち。
甘いも苦いも様々で、あっという間だった日々を思い出し手紙を閉じていく。


「…どうか、おしあわせに」




たとえ、わたしのしあわせが祝福されずとも
あなたはあなたのしあわせを、と願いを小さく込めた

異世界も何も関係なくとも、ともだちであっても
わたしはわたし

あなたはあなた だから

互いの思う道を進める様に