RECORD

Eno.15  の記録

太陽の瞳が刻印された手紙

 
(星の無い夜に似た真っ黒な封筒に、
あの日食べられた瞳と同じ色のシーリングスタンプで封がされている)

(ただ 筆跡はあの時と異なって)

愛するシュガーレスへ

そっちは朝かな。それとも夜かな。
突然お手紙が届いてびっくりしたかな。
ニアもおねーさんの偃月刀で郵便屋さんと繋がった時
多分今のあなたと同じような顔をしてたと思うの。

この手紙を届けてくれた人は、
アンティルって名前のすごーい郵便屋さんなの。
天国以外ならどこでも届けられるんだって。

それに、代筆もしてくれるから
目の見えなくなったニアでもこうして手紙を送れる。
……ニアの世界の月からでも届くって、ちょっとすごいよね。


っと。本題を忘れちゃう。


毎日のお祈りはちゃんと届いてるかな。
お歌も沢山歌ってるから前より上手になったよ。
聞かせられないのがちょっと残念。

でも代わりに見せられるものがあるの。
この封筒にもう一枚何かが入ってると思うけど、
それはあなたへのプレゼントというか
ニアが見せたかったものというか。

前に秘密基地で新しいお洋服についてお話したよね。
あれからね、本当に探して仕立ててもらったの。

シスターじゃないけれど
あなたを信じる者として少しだけ似た服を。

本当はあなたと居る時に見せたかったけど、
急な話だったから間に合わなくって。

一緒に封入したのはその写真。
折角だからあの海の近くで撮ってもらったの。
前よりかなり大人しくなっちゃったけど似合ってるかな。

デザインは見えなくなる前に決めたんだけど、
今はもうあなたにあげた瞳じゃないと確認できないから
気が向いたらニアにも見せてくれると嬉しいな。
あ。あの人には秘密だよ。だって恥ずかしいもん。

他にもたくさん伝えたい事はあるけど……
それはまた次の手紙か、あなたの心に直接伝えるね。

それじゃ、今日もあなたの事を想って眠るの。
──おやすみなさい、可愛いシュガーレス。

あなたが大好きなただのニアより