RECORD

Eno.5 劉 光龍の記録

◇前途多難

不意に手を掴まれ、お店の方向へと引きずられていく……

「えっえっあの……あのあのあの確かに今私ちょっとかっこいいこと言いましたけどそれはその後継ぎとして育ててくださった父上のお立場と自分が置かれたあの家の最後の主であり新しい王朝の王であるという状況を踏まえて今やるべき最善を尽くしたまででありそのそのちょっとあのまだ心の準備がああぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」


どんなに殺意を向けられようと、その凶刃に斃れようと、いつだってこの心を動かしてくれるのは温かな真心、大きな愛情。
在りしあの日々は1000年を経てもこの心に息づき、前に進む勇気をくれる。
敵同士だった二人が手を取り合い未来を模索する……沢山の命が織り成す魔法・・が紡がれる。

「ちょっちょっと待ってりーくん私こういうこと慣れてなくて」

「お、お店でどんな顔していいのかわからないんですよ……恥ずかしくて……

「ね、ねえ、ねえ、りーくん、ちょっ……あっ、あ あ ぁ ぁ  ぁ   ぁ…………






凶刃に斃れた鳥は知っている。
黒い謀より何より、最後に一番強いのは、真実の愛だって。