RECORD

Eno.673 フィアールカの記録

収穫と約束

ひとつめ、ふたつめ、みっつめ、よっつめ。
四日分のごはん。収穫してもらったもの。


「それじゃあ余計に辛いでしょうに、収穫。
 やり過ぎると戻れなくなるかもしれないですよ、気持ちの幻痛から」


「……だいじょうぶ……」
「……いる、から……」





「……やぁ」
「ふぃあーるか、お支払い、できないよ」


「世の中は、お金だけが買い物の価値ではありません。
 価値というものはね、身体さえあれば生み出せるもの」

「私も鬼ではないですから、作業を任せてペイ代わりにもしますし」


「……ビビもばっどもやさしいから……ふぃあーるか、甘えちゃう」




甘えるのは怖い。
知らない間に、相手に代償を払わせている気がするから。
正解がどれなのかが分からない。


これには甘えて大丈夫と踏んだものにしか頷けない。
どこまでも意固地だった。



「………」
フィアールカ・・・・・・は、悪い子だから……」
「仕方ないよ……」





仕方ない。ずっとそう言い聞かせている。
それでも、大事な、大事なお願い事は、あの日、彼が頷いてくれたから。
それで、満足だった。



「ふぃあーるかは、ここにいるよ」
「ビビが、いっしょにいてくれるなら」
「ここにいる……」





ありがとうここにいるよ