RECORD

Eno.634 パペットの記録

使い古された手帳の1ページ

最近アンヘルの様子が良くなっている気がする。
表面は滑らかになり確実に血を吸ったお陰だろう。
自我はないものの、この変化に喜びを感じる自分がいるのも事実で。
いつかまた声を聞けるんじゃないかと勝手な願望を抱き、止められずにいる。

持っていたペインティングナイフのひとつは血を与える時に使うものになった。
捨てる予定だったものだし、これも有効活用か。

このアンヘルは血が好きなようで、どれだけ与えれば昔みたいに血が通うのだろう。
いや、血は通わないはずだ。もう死んでいるのだから。

それでも俺は止めない。いつか変化が訪れるのを信じている。