RECORD

Eno.15  の記録

小さな窓が開いたら

 




 ───どこかの空の下。
 の蕾が開く気配を感じた。 






「あぁ……約束通り、ちゃんと咲かせてくれたんだね」



……大事にしてくれているのを、ずっと感じていた。    
たくさんの愛情を受けて育った花は、きっと綺麗に咲いたことだろう。    

そんな立派な花ならば。
例え一輪でも、小さな窓には十分で。

見て来た景色が、話したいことが、いっぱいある。
念話なら必要ないはずなのに、思わずコホンと咳払いしちゃったりなんかして。    
 




『───ありがとう、シュガーレスちゃん。
 私を綺麗に咲かせてくれて』


『私の声、届いてるかな。
 ……また前みたいに、お話しできればいいんだけど』






 それは魔法の花。

 2つの世界を繋ぐ窓。







どうか、この小さな窓が。あなたの幸せの助けになりますように───。