RECORD
Eno.44 ブルーバードの記録
◆11月3日、天浅葱の日記
私の中には、確かに何かがあるのでしょう。
それは色々な人々が私の中に見た、置いていった、託したものの塊で、私にすら手出しのできるものではないのでしょう。
信仰、と表現するのが適切なのかもしれません。
その昔、私は『神』でしたから。
皆が私の中に見たものは、きっと……無垢で無邪気な光。
当時の……希望であったり、夢であったり、願い、複雑な色々の集まった、何か。
私にそれがあるかどうかではなく、神だといわれた私の中に皆が見たもの。
原初の信仰。
神の卵とも呼べるかもしれません。
誰かと一緒に生きるということは、一方的にどちらかを立てることではなく
二人の人生を重ねて、合わせて、混ぜて、その結果お互いの世界が倍に広がる前向きな楽しさであり
とてもポジティブなことだと……りーくんには教えていただいた気がします。
『王子様』は、私にその世界を見せてはくれませんでした。
私の世界にはずかずかと入ってくるのに、最期の時まで私に新しい視点を与えてくれることはありませんでした。
いつまでもいつまでも、千年、私は鳥籠の外の世界を知ることは無かったのです。
自分が鳥籠に囚われていることにすら、気づきませんでした。
しかし愛や信仰が枷になることを、私はマイナスに捉えてはいません。
皆の誠実な愛情という鳥籠は、私をずっと守ってくれました。
感謝こそすれ、それをマイナスだとは思っていません。
私に隠すこと、私が気づかないこと、皆が願ったのはそれですから。
ただ、鳥籠には扉があるというだけの話。
飼い鳥が外の世界で生きていくのは大変ですが、パートナーがいれば大丈夫でしょう。
千年先の姫様には、王子様より素晴らしいヒーローがいました。
それは色々な人々が私の中に見た、置いていった、託したものの塊で、私にすら手出しのできるものではないのでしょう。
信仰、と表現するのが適切なのかもしれません。
その昔、私は『神』でしたから。
皆が私の中に見たものは、きっと……無垢で無邪気な光。
当時の……希望であったり、夢であったり、願い、複雑な色々の集まった、何か。
私にそれがあるかどうかではなく、神だといわれた私の中に皆が見たもの。
原初の信仰。
神の卵とも呼べるかもしれません。
誰かと一緒に生きるということは、一方的にどちらかを立てることではなく
二人の人生を重ねて、合わせて、混ぜて、その結果お互いの世界が倍に広がる前向きな楽しさであり
とてもポジティブなことだと……りーくんには教えていただいた気がします。
『王子様』は、私にその世界を見せてはくれませんでした。
私の世界にはずかずかと入ってくるのに、最期の時まで私に新しい視点を与えてくれることはありませんでした。
いつまでもいつまでも、千年、私は鳥籠の外の世界を知ることは無かったのです。
自分が鳥籠に囚われていることにすら、気づきませんでした。
しかし愛や信仰が枷になることを、私はマイナスに捉えてはいません。
皆の誠実な愛情という鳥籠は、私をずっと守ってくれました。
感謝こそすれ、それをマイナスだとは思っていません。
私に隠すこと、私が気づかないこと、皆が願ったのはそれですから。
ただ、鳥籠には扉があるというだけの話。
飼い鳥が外の世界で生きていくのは大変ですが、パートナーがいれば大丈夫でしょう。
千年先の姫様には、王子様より素晴らしいヒーローがいました。