RECORD

Eno.28 柿原玄輝の記録

記録1

【マイク接続中……】

【……接続完了】

【記録開始】


「あー、あー。よし、初回のテストは問題なし、と。スマホがまだ動いてくれて助かったぜ。予備のバッテリーも十分にあるから大丈夫そうだな」


*紙をめくる音

「じゃ記録始めるか。こういうのは電子でやるのが正義だ」


「この世界での活動記録な。5ラウンド制の闘技試合で金を稼ぐ職業に就職した形になるんだが、まぁコレが楽しいし修行になる」


「基本的には武器を使った技の応酬だ。ド派手なエフェクトは無い。偶に馬鹿みたいにびかびか光るようなヤツもいるけどな。そういうのが少ない理由は、試合に一定のレギュレーションが定められているからだな。これのおかげで全員対等だ。ルールの上ではな」


*紙をめくる音

「そういったルールやら何やらは紙に纏めておいた。写真にも残してある。詳しくはそっちを閲覧してくれ」


「俺の最高記録は21連勝な。あー、俺の異能は発動してないからそこんところ宜しく。この記録は純粋な実力で勝ち取ったんでな」


*乾いた音。嚥下音。

「あー、失礼。今、水飲んだ。次は人な。基本的に問題ないヤツが多い。というか好感を持てる奴が結構多い。個人的に」


「ただ、どーにも能力や性質が危険なヤツもいるな。大抵レギュレーションに阻まれて本領を発揮できていないケースがほとんどだが。注意は必要。後なんかアレだ、クワガタが居た。150cm・・・・・の」


*溜息

「ありゃビビったぜ。まぁこっちはそんなところかな。ぶっちゃけ退魔師界隈よりは平和だわ。文明もそれなりに発展してるしな」


「以上。次の音声記録は帰還前になるから宜しく」