RECORD

Eno.673 フィアールカの記録

幸福のアルバムを一緒に捲りたがった

「ふぃあーるかはね、ビビのところ、いっしょに帰ったらね」
「聞いてみたいお話あるよ」


「アタシの?」
「なんだろうな」


「えっとねぇ、ビビのこと!」
「あとね、やぁじゃなかったらね」
「ビビといっしょにいた人のこと……」


「ん」
「やあじゃないですよ」


「!」
「ん!」
「じゃあ、ゆっくり聞かせてねぇ」






「よかった」


思い出話を聞きたがった。
どっちも欲が薄いから、子どもの方から欲しがった。
幼子は何かをねだってる方が安心されると知っている。
欲しがるのは得意ではないけど、言うことで安心させられるならいくらでも言えた。
無理に足跡はつけたくないけど、ずっと閉じたままも不健全だとは思っていたから。
思い出を振り返るきっかけになりたかった。


「………………」


「よかった」