RECORD

Eno.656 ナノの記録

ナノ日記

何日か忙しくて、日記をつけ忘れていたの。だからここを発つ最後の日くらいはつけないと、なの。

今は、闘技場から少し離れた町で宿を取ってるの。歩けば数時間の距離なの。
ここに来る前だったら、多分野宿を選んでたと思う。それだけ、人に紛れるのが自然になっていたの。

…本当に色んな人に関わったの。

お義父様、お兄様、お姉様…気付いたら家族が増えていた。
…ナノは前より遠慮しないの。良いって言うなら、そういう間柄として振る舞うの。離れていても、よろしくなの。

…シャル、向こうでは元気にしてるかな。
あなたのお姉さん達に会ったのだけど、結局、殆どお話は出来なかったの。
……だけど、裏方に徹しようとしてたのは、分からなくもないかも、なの。
あなた程深い傷を負った訳ではないのだけど、なんだか似たような物を感じたの。

…すぐには無理かもしれない。だけど、ゆっくり歩み寄れたらなってお姉ちゃんは思うの。…私は、弟とそう接したいから。


リオさん、トイナさん。
あなた達にも本当にお世話になりました、なの。
もし気持ちを伝えなかったら、今よりモヤモヤしてたはずなの、

…ナノから見て、二人はとってもお似合いなの。それは今も変わらない。
……けれど、また会った時、隣に私の居場所があるなら、その時はまた一緒にいたいの。
…それまでは、保留にして貰えると助かるかも。

書ききれないけど、他にも沢山なの。
話した人、ただ眺めてた人。迷惑をかけてしまった人も多いかも。

……けど、そんなみんなに、ありがとう、なの。ここでの生活は、充実した日々だったから。

ここでの日記は一旦おわり、なの。

考え事にふけり、今はまず休息に入る。
明日からは、また忙しくなるなって。