RECORD

Eno.480 アナスタシアの記録

白い箱、赤い神、しあわせ

記号でしかない鎖の千切れる音がした。
いつかそんな日が来るとは、なんとなく思っていた。

ああ、逃げられちゃったのかな。
もう、だめなのかな。

嗅ぎ慣れた鉄錆の匂いを辿れば。
愛しいあなたが、赤く染まる。

「うそついてごめんなさい」

知ってたよ。最初から。

「汚して、ごめんなさい」

汚れていても、あなたはいいの。




やっとわかってくれたんだ。